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Interview グローバル・テック(株) 大塚和志 × プロサッカー選手 武藤嘉紀 特別対談
グローバル・テック(株) 大塚和志 × プロサッカー選手 武藤嘉紀 特別対談

サッカーとビジネス、
フィールドは違っても、
本質は同じ。
成長し続ける人と組織の条件とは

現在、グローバル・テックとパートナーシップを結んでいるヴィッセル神戸の武藤嘉紀(むとう・よしのり)選手と、当社代表取締役の大塚和志。

活躍するフィールドは異なるものの、現状に満足することなく挑戦を重ね、
成長を続けてきたという共通点を持つ。
変化の激しい時代に求められる「挑戦する力」と「成長し続ける力」。
その力を育むために大切な考え方とは何か。
そして、一人ひとりの可能性を引き出す組織とは、どのような組織なのか。

サッカー界と次世代モビリティを支える二次電池業界、
それぞれの第一線で高みを目指し、挑戦を続ける二人が、自らの経験をもとに語り合った。

# CHAPTER 01

「今が一番いい時だからこそ、その先を考えた方がいい」

「今が一番いい時だからこそ、その先を考えた方がいい」

武藤選手と大塚が初めて
言葉を交わしたのは、
約3年前のこと。
当時の第一印象について聞いた。

【武藤】初対面の私にもとても気さくに接してくださり、その場にいた皆さんを楽しませていたのが印象的でした。すごい方なのに腰が低く、服装もびしっと決まっていて。「かっこいい方だな」と思いましたね。

その後、JリーグMVPを獲得した頃、
大塚から掛けられた言葉が
今でも印象に残っているという。

【大塚】現役を終えてから次の人生を考え始めても、すぐには動き出せません。だから現役のうちから、その後に何ができるかを考えた方がいい。武藤さんは当時、JリーグのMVPを獲ったばかりでした。今が一番いい時だからこそ、その先を考えた方がいいんじゃないかと思ったんです。

【武藤】初めてあそこまで本音で言われたので、本当に衝撃でした。普通なら「これからも頑張って」と言うところを、「その後の人生の方が長い。始めるなら早い方がいい」とスパッと言ってくださった。自分の立場に気を遣うのではなく、私のその先の人生まで考えて本音で話してくださる。そんな方がいるんだという驚きがありましたし、人として強く惹かれました。

こうした出会いが、
ヴィッセル神戸へのサポート、
そして現在の武藤選手との
パートナーシップへと発展していった。

【大塚】武藤さんには、アンバサダーとして、社員育成や組織づくりをはじめ、同社のさまざまな活動に関わっていただいています。日本だけでなく海外でも第一線で結果を残してきた武藤さんだからこそ、課題に向き合う姿勢や、強い組織をつくるための考え方を、社員に伝えていただけることも多いと思っています。

もちろん、今はサッカー選手としての挑戦を続けていらっしゃるので、まずはそこで存分に力を発揮してほしい。そのうえで、いつかビジネスの世界にも挑戦したいことが見つかったときには、グローバル・テックという会社を一つの器として使ってもらえたらと思っています。今後もお互いの経験や強みを持ち寄りながら、ともに新しい可能性をつくっていける関係にしたいですね。

ただ、それは武藤さんに限った話ではありません。業界経験者でも未経験者でも、新卒でも、大きな会社で自分のやりたいことを実現できずにいる人でもいい。新しいアイデアに可能性があり、当社の事業と相乗効果があるなら、会社が費用を出して育て、社内から新しい事業を生み出していく。そんな会社にしていきたいと考えています。

# CHAPTER 02

「妥協は癖になる」。規律という名の挑戦

「妥協は癖になる」。規律という名の挑戦

グローバル・テックの成長を支える
キーワードの一つが、「挑戦」だ。
武藤選手もまた、国内外で
さまざまな壁を乗り越えながら、
自らの挑戦を続けてきた。

【武藤】挑戦の形は、その時々で変わってきました。21歳のときは海外への挑戦です。居心地のいい場所、いわゆる「コンフォートゾーン」から飛び出し、先の見えない世界へ飛び込みました。

今は年齢も一つの壁です。33歳、34歳になると、一般的には引退を意識する年齢かもしれません。でも、そこからMVPを獲る、チームを優勝へ導く、もう一度Jリーグでナンバーワンと評価される。目の前に現れる壁を一つひとつ乗り越えていくことが、今の僕にとっての挑戦です。

挑戦には、慣れ親しんだ環境から
一歩踏み出す勇気が欠かせない。
その原動力となっているのが、
武藤選手が大切にしてきた「規律」だ。

【武藤】長く活躍する選手は、毎日何か一つでも成長したいという欲を持っています。休みたいときにも自分を追い込み、厳しいトレーニングをする。自分にプラスになると分かっているから、誰もが避けたくなるようなことをあえて続けているんです。

中学時代の恩師から教わった「妥協は癖になる」という言葉を、今も自分に言い聞かせています。「今日くらいはいいか」と一度妥協すると、それが癖になり、また次も妥協したくなる。だからこそ、居心地のいい環境から抜け出すことを習慣にする。自分の中に譲れない軸を持つことが、挑戦し続ける人に共通する姿勢なのだと思います。

【大塚】私は会社員時代から営業マンで、失注することもありました。そんなとき、上司から「失注は仕事を失ったわけではなく、新たなスタートだ」と教えられたんです。だから、「今回は他社に決めました」と言われて多くの人が引く場面でも、何が駄目だったのかを伺い、次の提案を考えてきました。もちろん、相手に押しつけるのではなく、本当にお客様のためになる提案だという確信があることが前提です。

本当にできることはすべてやり尽くしたのか。諦めずにもう一度考え、方法を変えて挑戦できないか。そこでやめれば終わりですが、やり続ければ結果につながる可能性は残ります。武藤さんがおっしゃる「嫌なことや厳しいことを厭わずに続ける」という姿勢は、ビジネスでもまったく同じだと思います。

# CHAPTER 03

信頼は、待つものではなく、自ら築くもの

信頼は、待つものではなく、自ら築くもの

二人はともに、
海外を舞台に挑戦してきた。
武藤選手がドイツで最初に
ぶつかったのは、言葉の壁だった。

【武藤】監督から「まずはドイツ語を覚えなさい」と言われ、練習後はずっと勉強していました。サッカーは一人ではできません。自分が結果を出すためにも、チームメイトや監督から「本気でチームに馴染もうとしている」「信頼できる」と思ってもらう必要があったからです。

日本では周囲との協調が重視されますが、海外では個としての自分をいかに出せるかが不可欠です。最初は私も自分を出せず、なかなかボールが回ってこない時期がありました。それでも、相手に合わせる努力をしながら自分の意思を示し、結果を出すことで、少しずつ信頼を得ることができました。

できなかったときに諦めるのではなく、何が悪かったのか、どうすれば解決できるのかを考える。周囲の人の助言も聞きながらトライ・アンド・エラーを繰り返す。その積み重ねが成長につながり、結果を出すために必要なのだと思います。

現在、グローバル・テックも
海外展開を進めている。

【大塚】会社を10年、20年と存続させていくためには、日本市場だけではなく、欧州や米国にも事業の柱をつくり、リスクを分散させる必要があります。それが海外へ挑戦する理由です。だから、怖さよりも「やり続ける」という気持ちの方が強いですね。最初の戦略がうまくいかなければ、次の戦略を立てる。方法を変えながら狙い続ければ、どこかで花開く可能性があると考えています。

もちろん簡単にはいきませんし、実際に苦戦もあります。それでも、必要な挑戦だから簡単にはやめられない。目的を見失わず、試行錯誤を続けることが大切です。

# CHAPTER 04

成長は、目の前の仕事をやり遂げた先にある

成長は、目の前の仕事をやり遂げた先にある

仕事やスポーツを問わず、
「成長したい」という言葉は
よく耳にする。
ただ、その意味するところは
人それぞれで違う。

【武藤】成長を一言で定義するのは難しいですが、私は毎日成長できるというマインドでいたいと思っています。「どれだけ努力しても、もうこれ以上は成長できない」と思った瞬間が、サッカーを辞めるときだと思っているくらいです。目標を決めたら、そこから逆算して必要なトレーニングを積み重ねる。今なら、まだ獲得できていないアジアのタイトルが大きな目標です。そのために、今日の自分に何ができるのかを考え続けています。

【大塚】私は、成長そのものを目的にしなくてもいいと思っています。お客様のために今あるミッションを着実にやり遂げる。そのために目標を立て、戦略を考え、行動する。それをやり切ったときには、自然と成長しているはずです。

担当者の視点だけでなく、チームや会社全体まで見て仕事ができるようになると、成長はさらに早く、深くなります。弊社では、お客様の開発チームの前線に入り、直接やり取りする社員も多い。社内だけでなく、お客様と仕事をする中で育てていただけることも、グローバル・テックの大きな強みです。

未経験で入社する社員も少なくない
グローバル・テックでは、
仕事を教えるうえで
何を大切にしているのだろうか。

【大塚】入社直後は、一人ひとりに指導役がつき、仕事をしながら学んでもらいます。ただし、手順だけを教えてもなかなか身につきません。大切なのは、「この仕事が何のためにあるのか」を理解してもらうことです。

例えば、自分でEVを走らせ、車の構造を見て、その開発の中で電池の試験がどれほど重要なのかを知る。すると、目の前の作業だけでなく、その周囲にも興味が広がります。知識が深まり、仕事の質が上がり、ミスも減る。年齢や経験よりも、仕事に興味を持ち、その意味を理解しながら深く取り組めるかどうかが重要だと思います。

# CHAPTER 05

強い組織は、トップの背中から生まれる

強い組織は、トップの背中から生まれる

武藤選手は、チームの中で
若い選手を引っ張る立場でもある。

【武藤】厳しいことを伝える場合でも、どう言えばやる気を引き出せるか、どうすれば成長につながるかを考えます。ただ、言葉だけではなく、背中で見せることも必要です。

ヴィッセル神戸が強いと言われる理由の一つは、経験も実績もある上の世代の選手が、誰よりもトレーニングを積んでいることだと思います。トップにいる人が一番頑張っている。その姿は、若い選手にとって大きな刺激になります。企業でも、トップが誰よりも行動する組織は強いのではないでしょうか。

【大塚】確かに、目指す場所は同じでも、そこへたどり着くまでの道のりは人それぞれです。厳しく接した方が伸びる人もいれば、寄り添いながら支えた方が力を発揮できる人もいる。全員を同じ方法で育てることはできないと思っています。

だからこそ、一人ひとりに合わせて関わり方を変えながらも、「私たちは何を目指す会社なのか」という目標は明確に示す。回り道をしても、成長する速度が違ってもいい。社員一人ひとりが同じ方向を目指せるよう道筋を示し、必要なときには手を差し伸べる。それがトップの役割だと思います。

# CHAPTER 06

挑戦する人が、次の景色をつくる

最後に、挑戦を続けるすべての人へ、
二人にメッセージを聞いた。

【武藤】トライなくして成長はありません。今より上へ行くためには、失敗も必要です。鉄は熱を加え、繰り返し叩かれることで強くなり、さまざまな形に変わっていく。人も同じで、努力を続け、失敗を経験することで強くなれると思います。目先の失敗は、後になって必ず自分の力になります。だからこそ、失敗を恐れず、何度でも挑戦してほしいですね。

今日、大塚社長のお話を伺って、グローバル・テックには現状に満足せず、個人と会社がともに成長していこうとする強い意志があると感じました。私も自分の経験や強みを会社に還元しながら、この環境から多くを学び、ともに成長していきたいと思います。

【大塚】挑戦をやめると、成長も止まります。一つの事業、一つのやり方だけで永遠に続けていける時代ではありません。社会が大きく変化する中で、新しいことに挑み、失敗から学び、柔軟に変わり続けることが必要です。

だからこそ、社員が決められたことだけをするのではなく、どんどん挑戦できる環境をつくることが、経営者である私のミッションだとも思っています。グローバル・テックを、挑戦意欲を持った人たちが集まり、自ら未来をつくっていける会社にしたいですね。

次に挑戦するのは、
あなたかもしれない。

世界を舞台に戦うプロサッカー選手と、
未来のモビリティを支える技術者たち。
活躍するフィールドは違っても、
挑戦する人には共通する情熱がある。
その挑戦が、新しい未来を動かす。
グローバル・テックは、
その一歩をともに歩む
仲間を待っています。
  • 大塚和志プロフィール

    大手商社を経て、2003年10月にグローバル・テック株式会社を設立。代表取締役として、モビリティを支えるリチウムイオン二次電池の評価技術を核に、検査装置の開発・販売や受託試験事業を展開し、電池エネルギー産業の発展に取り組んでいる。

  • 武藤嘉紀プロフィール

    J1・ヴィッセル神戸に所属するプロサッカー選手(FW/MF)。東京都世田谷区出身、1992年7月15日生まれ。FC東京でプロデビュー後、1.FSVマインツ05(ドイツ)、ニューカッスル・ユナイテッドFC(イングランド)、SDエイバル(スペイン)を経て、2021年8月にヴィッセル神戸へ完全移籍。豊富な運動量と前線からの積極的なプレッシング、高い得点力を武器にチームを牽引し、J1リーグ連覇をはじめとする数々のタイトル獲得に大きく貢献している。2026年4月、グローバル・テック株式会社とスポンサー契約を締結。アンバサダーとして、社員育成や組織づくりをはじめ、同社のさまざまな取り組みをサポートしている。